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2004年08月09日(月) 23時03分

水道水沸かした湯を「温泉」表示 群馬・伊香保温泉朝日新聞

 群馬県の伊香保温泉(同県伊香保町)で、少なくとも2軒の宿泊施設が水道水などを沸かした湯を「温泉」と表示していたことがわかった。同町の関口俊二町長らが9日、記者会見で明らかにして謝罪した。同県は不当景品類及び不当表示防止法違反(不当表示)の疑いもあるとみて、調査を始める。

 同町の調べでは、町内のホテルや旅館計7軒が水道水や井戸水を沸かしているにもかかわらず、「温泉」と表示していた可能性がある。うち2軒では、自らのホームページ上で「天然温泉」などと表示していたという。

 伊香保温泉には湧出(ゆうしゅつ)量が毎分約4000リットル(伊香保温泉観光協会調べ)の「黄金(こがね)の湯」と呼ばれる源泉があり、権利を持つ約30施設が引いている。町はさらに別の源泉「白銀(しろがね)の湯」を発掘し、97年から販売を開始した。現在、複数の宿泊施設が「白銀の湯」を利用している。関口町長の家族が経営する旅館でも、一時期、水道水を沸かしていたことがあったという。

 町は、この湧出量が潤沢でないことや、経済的な理由で温泉がひけない例があることなどが背景にあったと見ている。

(08/09 20:53)

http://www.asahi.com/national/update/0809/019.html