悪のニュース記事

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2004年08月06日(金) 00時00分

おれおれ詐欺 被害甚大 東京新聞

■草加の主婦、1445万円被害

 五日午後零時半ごろ、草加市の主婦(36)宅に「東京都港区の警察官」を名乗る男から「ご主人が交通事故を起こした」と電話があり、夫を装って電話を代わった別の男の「相手方の妊娠中の奥さんが破水した。手術費用や子どもの障害に対する補償費用が必要になった」という言い分を信じた主婦は、指定された口座に四回にわたり計千四百四十五万円を振り込んだ。草加署が「おれおれ詐欺」として調べている。

 調べでは、振り込みを終えた後、主婦宅に犯行をほのめかす電話がかかり、主婦が会社員の夫(39)に電話してだまされたことが分かった。千四百四十五万円は住宅購入資金だったという。

■長瀞では1350万円

 五日午後五時ごろ、長瀞町の無職女性(72)が、孫(24)を装った電話にだまされ、七回にわたって計千三百五十万円を振り込んだと秩父署に届け出た。調べでは、七月二十九日に女性宅に孫を装った男から電話がかかり「彼女に振られ、たたいてけがをさせてしまった。二百五十万どうにかならないか」と言われ、女性は指定された口座に百万円を振り込んだ。

 さらに翌日から五日にかけて「サラ金から金を借りている」などと孫をかたる電話が繰り返され女性は六回で計千二百五十万円を振り込んだ。

 女性は五日になって孫の母親(52)に電話してだまされたことを知った。振り込んだ金は老後のために若いころ、洋裁でためたものという。

■秩父でも343万円

 秩父署に五日、「県警の者」をかたる男らの電話で、約三百四十三万円をだまし取られたという届けが、秩父市内の主婦(49)からあった。調べでは、同日午前十時三十分ごろ、主婦宅に県警の者と名乗る男から「ご主人が事故を起こした。相手の子どもがけがをし、示談にしたいと言っているので、相手の人と話をしてください」と電話があり、代わった男が「示談書を作成するから至急三百四十三万五千円を振り込んでくれ」と要求。

 主婦は指定銀行口座に要求額を振り込んだ後、夫(52)に確認し、だまされたことに気付いた。同署は詐欺事件として調べている。主婦は市内の銀行支店から横浜市内の銀行支店に四回に分けて振り込んでいた。

■三郷の男性200万円

 五日午後二時十五分ごろ、三郷市の水道配管業の男性(49)宅に長男(22)を装った男から泣きじゃくったような声で「事故を起こしちゃった」と電話があった。電話は弁護士を名乗る男に代わり「保釈金が必要だ。二百万円振り込め」と言ったため、男性は指定された口座に二百万円を振り込んだ。男性はさらに求められて百五十万円を振り込んだが、長男と連絡が取れてだまされたことを知り、通報を受けた吉川署が金融機関に要請し、百五十万円の引き出しは食い止められた。


http://www.tokyo-np.co.jp/00/stm/20040806/lcl_____stm_____001.shtml