2004年08月05日(木) 00時00分

出会い系規制効果薄 （東京新聞）

　今年上半期（一−六月）に全国の警察が出会い系サイトがきっかけで摘発した事件は七百八十五件と昨年同期比四件増で、十八歳未満の未成年者を対象とした児童買春が半分近くに上ったことが五日、警察庁のまとめで分かった。

　出会い系サイトを利用して十八歳未満に性交渉を持ちかけることなどを禁じた出会い系サイト規制法が昨年九月に施行されたものの、期待に沿う抑止効果を上げていないことが浮き彫りになった。

　まとめによると、児童買春が前年同期より四十五件増え、三百七十一件で全体の４７％を占めた。未成年者にいかがわしい行為をさせるなどの児童福祉法違反も前年同期に比べ三十二件増加し、六十件あった。被害者六百二十五人のうち十八歳未満の少女は全体の約八割に当たる四百九十六人を占めた。殺人、強盗などの重要犯罪は四十四件で昨年同期に比べ十九件減少した。

　全事件のうち携帯電話を使ったものは、七百六十一件と全体の９７％に上った。出会い系サイト規制法違反（不正誘因）で摘発された事件は十五件あった。

http://www.tokyo-np.co.jp/00/sya/20040805/eve_____sya_____003.shtml