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2004年08月05日(木) 20時57分

処分前、上司ら隠蔽工作 NHK岡山着服問題朝日新聞

 NHK(日本放送協会)岡山放送局の元放送部長が架空の飲食代を請求して計約90万円を着服していた問題で、元部長が懲戒免職になった99年4月の約1年前に、当時の上司の放送局長らが着服事実を把握しながら、東京の本部に知られないように、返還された金でほぼ同額の備前焼の花器を購入する隠蔽(いんぺい)工作をしていたことが5日、関係者の話でわかった。その後、着服事実とともに隠蔽工作も発覚し、放送局長らも処分を受けていた。

 岡山放送局によると、元放送部長は96年2月ごろから97年12月ごろにかけ、実在しない飲食店2店の請求書を偽造し、複数回にわたり、局から店の架空口座に計約90万円を振り込ませていた。

 関係者によると、隠蔽工作があったのは、元部長が岡山放送局から衛星放送局(東京)に異動した98年6月の直前。局内の内部告発で、当時の放送局長と副局長が元部長の着服を把握し、元部長が事実を認めて着服金を返した。だが、金をそのまま局の予算に戻すと東京の本部に不祥事が知られる恐れがあったため、局長らが相談し、返還金でほぼ同額の備前焼の花器を購入。花器は備品として局長室に置いたという。

 ところが、元部長が東京に異動した後の99年に再び内部告発があり、着服と隠蔽工作がともに発覚。元部長は同4月に懲戒免職になった。局長と副局長はこの時点で定年退職し、子会社に再就職していたが、子会社の規則で5〜7日の出勤停止処分を受けた。備前焼の購入費は局長が返済したという。

 同局の小池不二男副局長は「着服がわかった段階で、すぐに厳正に処分しておくべきだった。改めておわびします。取材を受けたときには、局内の連絡不足で隠蔽工作の事実をつかんでいなかった。隠すつもりはなかった」と話している。(08/05 19:19)

http://www.asahi.com/national/update/0805/025.html