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2004年08月05日(木) 12時07分

<警察庁>出会い系児童買春、ヤミ金、麻薬急増 上半期検挙毎日新聞

 「出会い系サイト」で子供たちは「性」を買われ、ヤミ金融の被害者は半年で20万人を超えた。麻薬なども若者を中心にさらに浸透する——。警察庁が5日まとめた「出会い系」や生活経済、薬物事犯の今年上半期(1〜6月)の検挙状況で、そんな治安状況の一端が浮かんだ。【窪田弘由記】
■法規制も効かず
 出会い系サイトに絡む児童買春事件の検挙件数は371件で前年同期比45件(14%)増となり、統計を取り始めた00年以降、上半期としては過去最悪。昨年9月に「出会い系サイト規制法」が施行されたが歯止めはかからない。
 出会い系サイト関連の総検挙件数は785件(4件増)。児童買春事件以外では、児童(18歳未満)に客を紹介して売春させるなどの児童福祉法違反で前年同期比2倍強の60件を検挙した。
 被害少年の数は625人で、小学生から高校生までの学童・生徒が65%を占めた。最も多かったのは女子高校生の221人で、女子中学生も182人が被害に遭った。
 主な検挙例は▽男5人が携帯電話のサイトで相手を募集し、女子高校生2人に現金3万円を支払う約束をして買春(1月・山形)▽女子生徒が「5万円で私を買ってほしい。私は中3です」などと携帯電話のサイトで誘引(3月、神奈川)——など。
 出会い系サイト規制法は性交渉などの相手として18歳未満の少年少女を誘ったり、少年少女側が誘ったりすることを禁止している。違反した15件を検挙したが2件は少女側から誘っていた。同法はサイト事業者に、18歳未満の利用禁止の明示や利用者が18歳未満でないことの確認を義務付けており、これに違反した41サイトの事業者を警告した。
■合成麻薬2.6倍
 ヤミ金融、廃棄物、知的財産権侵害で、検挙件数、検挙者数がともに統計を始めた90年以降最高になった。大麻、麻薬・向精神薬の検挙者数もこの10年間で最高だ。
 ヤミ金は254事件、516人を検挙。暴力団関係者が3割を占めた。被害者は約20万3000人、被害総額は約222億4000万円に上った。廃棄物は1511事件、2253人を検挙。硫酸ピッチの不適正処分が11事件、103人。知的財産権侵害は189事件、302人で商標法違反事件が激増した。
 薬物では、大麻の検挙者が34%増の1099人。うち20代が33%増の633人で約6割を占めた。麻薬では合成麻薬MDMA(通称エクスタシー)など錠剤型薬物の検挙者が2・6倍の212人。20歳代が3倍強の125人に激増した。覚せい剤は3割減の5821人。(毎日新聞)

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040805-00000042-mai-soci