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2004年08月04日(水) 21時29分

偽バイアグラに要注意! 違法サイトに法的措置MYCOM PC WEB

バイアグラの製造メーカーである米ファイザーは、インターネット上で違法にバイアグラの偽造医薬品などを販売しているとされる複数の業者に対して、司法機関と協力しつつ、法的な措置を取ったことを明らかにした。また、新たに同社からは、バイアグラに関する正確な情報を入手できるように、特設サイトも立ち上げられている。

同社が設置した「Viagra.com」サイト上では、医師の処方箋なしでもバイアグラを購入できるなどと騙るスパムについて注意を喚起しながら、同社がバイアグラの販売促進目的で大量のスパムを送信することは決してないと説明。現在、インターネット上には多数の偽バイアグラ関連のサイトが存在しており、その数は日毎に増え続けていると警告する。中には、消費者から購入代金を受け取って姿をくらましたり、入手したクレジットカード情報を悪用したりする業者も少なくないとされている。

今回の発表によると、同社は、米司法省、米連邦捜査局(FBI)、米国税関・国境警備局、米食品医薬品局(FDA)などと協力し、バイアグラと称してインターネット上で販売されている偽造医薬品の押収および違法販売業者の摘発を目指した、一連の取り締まり運動に乗り出したという。すでに「viagraxonline.com」サイトを運営したとされるOriontechなどの3つの企業、「genericviagrapills.com」サイトなどを運営したとされる2人の人物に対して、同社が訴訟を起こしていることが明らかにされたほか、「1viagra.com」「viagra-generic.com」「genericviagra.com」など、バイアグラの登録商標を不正に用いたとされる25のドメイン名について、利用の差し止めを求める手続きが取られているという。

FBIの金融犯罪対策課を率いるBrian Lamkin氏は、違法に偽バイアグラなどを販売するサイトが増加していることについて「消費者にとっては、合法的なインターネット上の医薬品販売サイトを見分けるのは容易でない」とコメントしている。35歳以上の676人に上る米国人男性を対象としたある調査によると、勃起不全(ED)の治療薬をオンラインで購入するとの回答は約2割に、そのうち医薬品が違法なものでないか特に確認したりはしないとの回答が約7割に達しているという。また、偽バイアグラを宣伝するスパムを受け取った時に、そのスパムがファイザーから送られていると思い込んでいた人の割合が、4人に1人に上ったとの調査結果も紹介されている。

同社の副社長であるJeff Kindler氏は、市場に出回っているとされる偽バイアグラについて「実際には何の効果も及ぼさないばかりか、健康に深刻な悪影響を与える可能性がある」と警告。こうした危険に対する消費者の意識を高め、問題を根絶すべく今後も徹底的な措置を取っていくとの考えを示した。

(湯木進悟)

画像はこちら
http://pcweb.mycom.co.jp/news/2004/08/04/006.html

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バイアグラ
http://www.viagra.com/

ファイザー
http://www.pfizer.com/

(MYCOM PC WEB)

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040805-00000096-myc-sci