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2004年08月02日(月) 20時22分

「僕婢」は「家事使用人」…民法全文、口語化へ読売新聞

 法務省は2日、カタカナ文語体の民法全文を、ひらがな、口語体化する方針を明らかにした。

 1896年(明治29年)に制定された民法には、耳慣れない言葉や、今では全く使われなくなった用語が多く残っているためだ。今秋予定の臨時国会に民法改正案を提出し、来年度からの施行を目指す。

 口語化案によると、「僕婢(ぼくひ)」は「家事使用人」に、「木戸銭(きどせん)」は「入場料」、「薪炭油」は「燃料及び電気」に、「囲繞地(いにょうち)」は「その土地を囲んでいる他の土地」にそれぞれ改める。牛や馬を使って旅行することを前提とした「旅客、其(その)従者及ヒ牛馬ノ宿泊料」との表現は、単に「宿泊料」とする。

 また、制定当時はトイレとして使われた「厠坑(しこう)」(排せつ物をためる穴の意味)は、隣接地から1メートル以上あけるよう規定した条文の中にあり、衛生状態が保たれた現代のトイレと区別するため、「し尿だめ」とする。

 民法は全5編で、今回は1—3編(総則、物権、債権)を口語化する。4、5編(親族、相続)は既に口語化されている。

 法務省は1991年に民法の口語化を決めたが、見直す量が膨大であるうえに、条文の実質改正を優先させたため、これまで手つかずになっていた。(読売新聞)

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040802-00000412-yom-pol