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2004年07月31日(土) 15時22分

<青果産地偽装>荷主の関与を捜査 大阪府警毎日新聞

 大阪市の第三セクターの荷役会社「大阪港埠頭ターミナル」(同市港区)によるブロッコリーの産地偽装事件で、ブロッコリーの荷主となる京都市の青果商社「ローヤル」の営業所が、偽装現場のターミナル社加工場と近接していることが分かった。営業所には社員数人が常駐し、両社の担当者が頻繁に接触していたといい、関係者は「偽装に気付かないのは不自然」と指摘している。ローヤルは関与を否定しているが、ターミナル社の課長(当時)らは社内調査に「偽装は荷主の指示」と説明しており、大阪府警は荷主の関与の有無についても捜査を進めている。
 調べなどでは、米国産ブロッコリーに中国産を混入する作業が行われたのはターミナル社本社西側の「A加工場」。02年3月、ターミナル社担当者が下請けの包装加工会社「オー・エス・サービス」の従業員に指示して偽装した疑いが持たれている。
 一方、ローヤルは、ターミナル社敷地内に営業所を設け、常駐社員は自社商品の検品などを行っている。営業所はターミナル社の本社から約100メートル、A加工場からも約200メートルしか離れていない。また、ターミナル社の青果取り扱いの大半はローヤルからの依頼で両社の取引は密接という。品目ごとに担当者同士の行き来も頻繁だったという。
 府警生活経済課は30日午後、ターミナル社本社など5カ所の家宅捜索を終了。納品・出庫伝票など約780点を押収、押収量は段ボール箱330個分に及んだ。今後、伝票をもとに、ブロッコリーの出入りを調べるなどして、不正競争防止法違反(原産地誤認表示)の疑いで捜査を進める。【麻生幸次郎】
 また、近畿農政局は30日、偽装の疑いがあるブロッコリーやカボチャの荷主の青果商社「ローヤル」(本社・京都市)をJAS(日本農林規格)法に基づき、立ち入り検査した。職員5人が同社の説明を受けながら仕入れや販売などの帳簿類を調べた。検査は数日間続く見込み。(毎日新聞)

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040731-00000049-mai-soci