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2004年07月30日(金) 00時00分

医療ミス明らかに〜県立宮下病院朝日新聞・


 今年2月に三島町の県立宮下病院(板橋邦宏院長、55床)で、70代の女性が胆のうの摘出手術後に亡くなった事故で、外部の専門家4人による医療事故調査委員会(委員長、阿部幹・県立会津総合病院副院長)は29日、30代の男性執刀医が術後に女性の体内に差し込まれたチューブの脱落を見落とすなどの医療ミスがあったことを明らかにした。県は「遺族には誠意を持って対応したい」としている。

 同委員会によると、女性は胆のうの摘出と胆石を取り除く手術を受けた。術後の経過を調べるため、シリコン製のチューブ(直径1センチ)を総胆管に入れた。

 手術から4日後、女性が腹痛を訴えたために検査したところ、チューブが抜けていた。女性は胆汁が漏れ、腹膜炎を起こしていた。執刀医はチューブを入れ直す再手術をしたが、女性は翌朝、急性循環不全で亡くなった。

 執刀医は術後、チューブが抜けていないかを確かめるためにレントゲンを撮ったが、見落としていた。同委員会は、見落としと死亡との因果関係は不明としている。

 また、同委員会は再手術とその後の執刀医の対応にも医療ミスがあったとした。再手術中、麻酔後に女性の動脈血内の酸素が減り始めた時点で行うべきだった検査を怠った。また、術後、人工呼吸器を「強制的な人工呼吸モード」にすべきだったのに、「自発呼吸モード」にしたままだった。このため、女性の心臓に相当な負担がかかっていたとみられるという。


(7/30)

http://mytown.asahi.com/fukushima/news02.asp?kiji=6047