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2004年07月30日(金) 12時02分

野菜産地偽装、三セク本社など家宅捜索読売新聞

 大阪市の第三セクター「大阪港埠頭ターミナル」が野菜の産地を偽装した問題で、大阪府警生活経済課は30日、ブロッコリーの原産国を偽って出荷したとする不正競争防止法違反(原産地を誤認させる表記)の疑いで、同社本社(同市港区)や、子会社のこん包業「オーエスサービス」(同)など5か所の捜索を始めた。

 調べでは、当時の課長と課長代理(46)、営業主任(35)の3人は共謀して一昨年3月上旬から中旬にかけ、同社加工場で、「アメリカ合衆国産」と表示された段ボール箱から米国産ブロッコリーを抜き取り、中国産を混入して出荷した疑い。

 営業主任は、オーエス社側に1箱(38個入り)につき8個ずつ、計約1500箱の詰め替えを指示。約1万2000個の中国産が偽装に使われたとみられる。

 ターミナル社は今月23日、低温倉庫のトラブルで米国産が傷んだため、オーエス社に指示して中国産を使った穴埋め作業を行ったと発表したが、府警は、1箱8個ずつ混入させていることから、野菜の劣化対策でなく、意図的な偽装工作だったと断定。米国産が水増しされたとみている。

 このほか、同社は、トンガ産カボチャでもメキシコ産への偽装があったことを認めたが、さらにパプリカやミカンの産地偽装疑惑やカボチャの横流し疑惑も浮上している。府警の事情聴取に対し、当時の課長は「荷主側からの依頼で、長期間にわたって詰め替えていた」と、偽装が常態化していたことを明かしているという。(読売新聞)

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040730-00000002-yom-soci