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2004年07月30日(金) 12時09分

<青果産地偽装>大阪市の三セク本社など捜索 社員認める毎日新聞

 大阪市の第三セクターの荷役会社「大阪港埠頭ターミナル」によるブロッコリーの産地偽装で、大阪府警生活経済課は30日午前、不正競争防止法違反(原産地誤認表示)容疑で、同市港区の同社本社や下請けの包装加工会社「オー・エス・サービス」など5カ所の家宅捜索を始めた。関与した社員はオー社への偽装指示を認めている。カボチャやパプリカ、ミカンでも同様の疑惑が出ており、長期間にわたる偽装で不当な差益を得た疑いもあり、府警は詐欺容疑での立件も視野に入れて不正行為の全容解明を進める。
 他の捜索先は、▽ブロッコリーの詰め替え作業現場になったターミナル社A加工場(大阪市港区)▽同社安治川2号上屋212号倉庫(同)▽同社大阪港舞洲青果センター(同市此花区)。捜査員計約60人が午前9時半、一斉に着手した。
 調べでは、ターミナル社の当時の青果営業課長(53)と同課長代理(46)、営業主任(35)の3人は02年3月、A加工場で、段ボール箱約1500個に入った米国産ブロッコリー約5万7000個(約26トン)のうち約1万2000個(約5・5トン)を抜き取り同数の中国産を混入。米国産として表示したまま出荷した疑い。課長ら3人は、調べに「ブロッコリーは1箱あたり8個程度ずつ抜き取り中国産と詰め替えた」と説明。オー社への指示も認めているという。
 この問題は23日に発覚。同社は「傷んだ分を抜き取って廃棄した」と説明したが、偽装は日常的に行われていたとの関係者の指摘もあり、府警は動機の解明を急ぐ。同社によると、当時の取締役青果倉庫部長が偽装を了承したといい、さらに課長らは社内調査で「荷主の依頼があった」と答え、荷主の青果商社は否定している。府警は、偽装の経緯も詳しく調べる。【麻生幸次郎】(毎日新聞)

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040730-00000029-mai-soci