悪のニュース記事

悪のニュース記事では、消費者問題、宗教問題、ネット事件に関する記事を収集しています。関連するニュースを見つけた方は、登録してください。

また、記事に対するコメントや追加情報を投稿することが出来ます。

記事登録
2004年07月29日(木) 23時49分

風邪薬や抗生物質の副作用?死亡2年半で106件読売新聞

 風邪薬や抗生物質の服用後、全身の皮膚や目がやけどのようにただれる「スティーブンス・ジョンソン症候群」を発症した例が、昨年秋までの2年7か月間で1064件に上ったことが29日、厚生労働省のまとめで分かった。

 このうち、市販の風邪薬や解熱剤が原因と見られるケースは58件あった。

 死亡につながった例も106件に上り、厚労省は医療関係者や患者に注意を呼びかけている。

 同症候群は、薬の副作用が原因と見られているが、発症の仕組みはよく分かっていない。

 厚労省によると、2001年4月から2003年10月までの間に「副作用報告」として製薬会社や医療機関などから寄せられた1064件のうち、702件で症状が軽くなったり回復したりしたが、62件で後遺症が残った。

 厚労省では1997—2000年の3年間にも同様の調査を実施。このときは同症候群の報告例は約900件、死亡例は81例で、今回はともに増えている。

 風邪薬や解熱剤のほか抗てんかん薬や痛風治療薬でも発症が報告されており、厚労省安全対策課では「もし高熱を伴う発疹(はっしん)などが起きたらすぐに投与を中止し、皮膚科の専門医に診てもらう必要がある」と話している。

 また、「スティーブンス・ジョンソン症候群患者会」の湯浅和恵代表は「発症を予知できない以上、副作用の可能性を常に頭に入れて薬を使うことが重要。医師や薬剤師は安易に薬を出さず、患者側にもよく説明してもらいたい」と訴えている。(読売新聞)

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040729-00000013-yom-soci