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北海道内で４月下旬、熱冷まし用の冷却シートがずれて口と鼻をふさがれ、生後４カ月の男児が窒息状態になって脳に重度の障害が残る事故があったと、国民生活センターが２９日公表した。冷却シートはメーカーを問わず同様の事故が起こる可能性があるとして、注意を呼びかけている。
男児は熱があったため、母親が額に子供用シートを張ったが、夕食の後片づけのため、１０分ほど離れた間に事故が起こった。母親が気付いたときにはシートは額からはずれて男児の口と鼻をふさぎ、呼吸停止の状態。病院の治療などで命は取り留めたものの、脳に障害が認められ、自力で立ったり、歩いたりすることができない可能性が高いという。
同センターは、医師からの通報を受け、事故を起こした冷却シートの同型品を含む１２種類を調査したが、粘着力に大差はなかった。子供用シートはいずれも乳児の鼻と口を覆うのに十分な大きさだったという。
同センターは「乳児に使う場合、親がそばを離れる際は一時的に外すなどの方法も考えられる」と指摘。メーカー側にもシートなどに注意表示をするよう要望している。
(07/29 22:18)