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2004年07月29日(木) 07時20分

ホンシメジの大量生産に成功 タカラバイオ 高級食材で販売京都新聞

タカラバイオが大量生産を始めるホンシメジ。秋の味覚が年中味わえるようになる    マツタケの香りに対して「味シメジ」とおいしさが称賛されるホンシメジの大量生産に宝ホールディングスの事業子会社、タカラバイオ(大津市)が成功した。バイオ技術を活用して秋の味覚の年中食卓に届けることができる。三重県楠町に年間100トンを生産できる初の直営工場を10億円を投じて建設し、今秋にも生産を本格化する。初年度の売り上げ目標は10億円を目指している。
 ホンシメジは人工栽培が難しく、天然ものが大半だった。同社は、キノコ類の遺伝子配列の解析を進めており、香りが良く、人工でも栽培できる耐性の強い本シメジの菌株を選び抜いた。栽培の際に土中に埋めたり、土をかぶせたりする必要もなく、省スペースで育てられる。菌株と栽培方法を特許申請した。ダークブラウンのカサの部分を合わせると、10センチ以上に成長する。
 現在は草津市の研究所で試験栽培し、高級料亭や一部百貨店向けに販売している。量産開始を前に市場調査を進めているが、1本1本が大きくて見栄えがよく、焼いたり、ソテーしたりすると独特の香りと味わいが一層引き立つ特長があり、高級食材として普及を見込んでいる。卸価格は1キロ1万円程度を想定している。
 タカラバイオのキノコビジネスは、1973年に分社化前の宝酒造がJA全農長野に技術供与してブナシメジの生産を始めたのが最初。2003年には、京都府瑞穂町と共同出資した瑞穂農林(同町)がハタケシメジの生産を本格化し、2003年度はキノコ関連で売上高5億円に達している。
 加藤郁之進社長は「マツタケに劣らない香りと歯ごたえがある。従来にない高付加価値のキノコとして販売できる。洋食にも合うので、軌道に乗れば海外での生産、販売も検討したい」と話している。(京都新聞)

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040729-00000004-kyt-l25