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2004年07月28日(水) 13時48分

地下鉄サリンのオウム3被告、控訴棄却…2人死刑読売新聞

 地下鉄サリン事件でサリンを散布したとして殺人罪などに問われたオウム真理教元幹部の豊田亨(36)、広瀬健一(40)両被告と、散布役を送迎したとして同罪などに問われた元幹部の杉本繁郎被告(45)の控訴審判決が28日、東京高裁であった。

 高橋省吾裁判長は「犯罪史上類のない凶悪かつ重大極まりない犯行で、一般予防の見地からも極刑はやむを得ない」と述べ、豊田、広瀬両被告を死刑、杉本被告を無期懲役とした1審・東京地裁判決を支持、3被告の控訴をいずれも棄却した。

 2審で死刑判決を受けたのは、一連のオウム真理教事件では計8人となった。豊田、広瀬両被告の弁護人は、即日、上告した。

 豊田、広瀬両被告の弁護人は、両被告が犯行時、麻原彰晃こと松本智津夫被告(49)(1審・死刑、控訴中)のマインドコントロール下にあり、「松本被告の指示・命令を完遂することしか考えられない心理状態だった」と主張、死刑回避を求めた。しかし、高橋裁判長は「両被告は物事を弁識する能力があり、自らの意思で犯行を実行している」と退けた。その上で、地下鉄事件については、「殺人さえも正当化する教義を背景にした犯行動機は極めて独善的で偏狭」と指摘。被害者や遺族に謝罪し、事件の解明に協力した両被告の態度など有利な情状をしんしゃくしても、「最高度の厳しい非難を免れない」と極刑を選択した。

 1995年3月の地下鉄事件では計12人が犠牲となった。豊田被告は日比谷線、広瀬被告は丸ノ内線の車両内でサリンをまき、それぞれ1人が死亡した。(読売新聞)

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040728-00000103-yom-soci