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2004年07月26日(月) 15時28分

詐欺容疑で立件へ 大阪市三セク 産地偽装 府警 担当者3人聴取産経新聞

 大阪市の第三セクター「大阪港埠頭ターミナル」(大阪市港区)による輸入青果の産地偽装問題で、大阪府警は二十六日、スーパーなどに出荷する際に偽装で不当な利益を得ていた疑いもあるとみて、これまでの不正競争防止法違反(虚偽表示)に加え、荷主も対象に詐欺容疑での立件に向け捜査を始めた。府警は同日までに、中国産ブロッコリーの米国産への偽装に関与したとされる当時の同社青果営業課の課長ら三人から事情聴取。三人は偽装の事実関係を大筋で認めたもようだ。
 府警は生活経済課と捜査二課で今後の捜査を進める。
 調べなどによると、中国産ブロッコリーの偽装問題に関与したとされるのは、青果事業部(当時・青果倉庫部)の部長(定年退職)と青果営業課長、その部下の課長代理、営業主任の四人。
 平成十四年二月から三月にかけ、低温倉庫で保管中の米国産ブロッコリーの品質が悪化したため、別の倉庫で保管していた中国産ブロッコリーを混ぜ出荷するよう下請け会社「オー・エス・サービス」(同市港区)に指示。府警は部長を除く三人から事情聴取した。
 府警は不正競争防止法違反での強制捜査に向けて準備を進めているが、ブロッコリーの偽装作業に際し、ターミナル社側が、作業にあたったオー社の社員に「荷主の了解を得ている」と話していたことなどから、荷主が出荷前に産地偽装を知っていた疑いも浮上。府警は詐欺容疑での立件も検討しており、近くターミナル社、オー社に加え荷主にも強制捜査に入る。
 ターミナル社をめぐってはこれまで、ブロッコリーのほかカボチャやパプリカなど他の野菜でも、保管後に産地を偽装して出荷したことが判明しており、府警は偽装が常態化していた可能性が高いとみている。また、同社は偽装について所管する大阪市港湾局には説明していなかった。(産経新聞)

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040726-00000020-san-soci