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暴力団山口組系五菱会（２代目美尾組に改称）系のヤミ金融事件で、出資法違反（高金利）や組織的犯罪処罰法違反の罪に問われた元暴力団幹部・梶山進被告（５４）の公判が２６日、東京地裁であった。巨額の犯罪収益を海外に移し、マネーロンダリング（資金洗浄）したとして追起訴された事件の審理が始まり、梶山被告は「収益を隠すことだけを意識していたわけではないが、起訴事実は認める」と述べた。
また、これまで否認したり、認否を留保したりしてきた出資法違反事件についても、「各店舗の具体的な貸し付けまでは知らなかったが、共謀の事実はすべて認める」と述べ、一転して起訴事実を認めた。
追起訴されたのは、梶山被告が昨年２月、ヤミ金融で得た資金で購入した４６億３５００万円分の割引金融債を証券代行会社に持ち込み、都市銀行で換金したうえで、クレディ・スイス香港に設けた被告名義の口座に４６億３０００万円余を入金して隠したという事件。さらに、この資金などを運用して得た預金１１億４０００万円余と、約３９億６０００万円相当の証券をスイス国内の銀行に開設した無記名口座に移したとされる。
この事件では、クレディ・スイス香港の幹部行員だった道伝篤被告（４１）も、梶山被告の共犯として逮捕、起訴されている。
(07/26 11:29)