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2004年07月25日(日) 11時30分

ブロッコリー偽装、三セクが「中国産は廃棄」と虚偽報告朝日新聞

 大阪市の第三セクター「大阪港埠頭(ふとう)ターミナル」の指示による野菜産地偽装問題で、同社が02年2〜3月、米国産ブロッコリーに中国産を混入させた際、荷主に「中国産は廃棄処分した」とうその報告をしていたことがわかった。当時、中国産は基準値を超える残留農薬が検出された問題で消費者から敬遠され、市場への出荷が滞っており、荷主は同社に傷んだ分の廃棄を依頼していた。荷主への虚偽報告は混入の事実を隠す目的だったとみられ、偽装が計画的に進められた可能性が出てきた。

 関係者によると、同ターミナルは当時、米国産と中国産の2種類の輸入ブロッコリーの荷上げ窓口となり、荷主に渡すまでの保管や選別、品質管理などをまかされていた。

 厚生労働省は02年2月13日、中国産ブロッコリーから国内で使用禁止の有機リン系殺虫剤メタミドホスが基準値を超えて検出したと公表。このため、中国産ブロッコリーは売れゆきが落ち、倉庫に残るようになった。

 偽装工作に使われた米国産と中国産のブロッコリーの荷主は4社あり、4社とも米中両国産を取り扱っていた。荷主側は、中国産が長期保管された場合は順次廃棄するよう同ターミナルに依頼する一方、米国産の出荷を要請した。しかし同ターミナルは中国産の一部について、荷主に「廃棄処分にした」と虚偽の報告をし、保管を継続。米国産に混ぜて出荷を続けていた。

 その量は、同ターミナルが認めているだけで、約26トンにのぼる。(07/25 11:30)

http://www.asahi.com/national/update/0725/005.html