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2004年07月24日(土) 19時11分

高崎・小1女児殺害公判 「見つかるのは覚悟」−−被告人質問 /群馬毎日新聞

 ◇自分は自己中心的
 高崎市の県営住宅の小学1年女児(7)が殺害された事件で、殺人罪などに問われた隣人の会社員、野木巨之被告(27)の被告人質問が23日、前橋地裁高崎支部(大島哲雄裁判長)であった。殺害に至る経緯などについて弁護士に問われた野木被告は「完ぺきな計画は練れず、(警察に)見つかるのは覚悟していた。被害者に悪いという思いは当時なかった」と語った。
 弁護士の質疑は、野木被告の恋愛観や母への愛情、趣味のアニメなど多岐にわたった。自分の性格を「自己中心的でマイナス思考」と明かし、自分に興味を抱かない成人女性へのいら立ちを吐露。アニメについては、好きな作家や自作の漫画について冗舌に話した。
 事件について質問が及ぶと、涙を流しながら「何をしても面白くなく、被害者に悪いと思う気持ちが消えていった」と当時の心情を説明。「今は毎日、被害者のことを思い冥福を祈っている」と述べた。【杉本修作】
 ◇「息子は深く反省している」−−被告の母証言
 「たった一人の大切な息子を見捨てることはできない」。被告人質問に先立ち行われた弁護側証人尋問で、野木被告の母親(47)は証言台に立った理由を涙ながらに語った。「(息子は)今は深く反省している」「離婚で家庭環境を悪くした私の責任」と息子をかばった。被告を責めない理由を問われ「私がそれをしたら本当に寂しい子供になってしまう」と息子への愛情をにじませた。
 しかし、幼い少女の人形や着衣などを集める被告の趣味について危機感を抱きながらも「うちの子は犯罪など犯さない」と信じ込み、逮捕直前に被告から「大事な人形を警察に押収されないよう隠してくれ」と頼まれ、言いなりになったなど、愛息の言動すべてを許容していた「甘さ」も法廷であらわにした。【杉本修作】(毎日新聞)

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040724-00000003-mai-l10