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東京都新宿区の資格取得予備校「エヌ・イー・エス・クイック教育システムズ」は２１日、「秘書技能検定」の試験問題を事前に入手し、模試などに利用していたことを認めた。同検定を実施している文部科学省所管の財団法人・実務技能検定協会（東京都新宿区）は同日、問題が漏れていた疑いがあるとして調査を始めていた。
同夜、記者会見した同社の家坂圭一社長によると、まとまった人数が検定を受験する大学や企業などは「試験実施委託団体」と認められ、試験問題が１週間〜１０日前に配布されるという。同社関連会社の「マイアジア」（東京都千代田区）が委託団体として登録されており、届いた問題を事前に開封し、模試を作成、大学などで行う試験対策講座に利用していたという。
実務技能検定協会によると、秘書検定は３級から１級まで４段階がある。模試に利用されたのは今年２月と６月に実施された２級の問題。模試の約９割が本試験と同じ問題だったという。
家坂社長によると、模試作成に携わった社員は６月末で退社しており、詳しい経緯は不明だという。同予備校は今後、秘書技能検定の受験講座からは撤退するという。
(07/21 22:44)