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2004年07月21日(水) 00時19分

機密メールをネット経由で送受信 米ロスアラモス研朝日新聞

 機密コンピューターディスクの紛失事件で揺れる米ロスアラモス国立研究所で、機密情報を含む電子メールをインターネット経由で送受信するという規定違反が頻発していることが新たに分かった。米民間団体「政府を監視する会」(POGO)が19日、朝日新聞に明らかにした。

 ロスアラモス国立研究所は原爆誕生の地として知られ、現在も最新核兵器の研究開発をしている。電子メールに兵器に関する機密情報が含まれている場合、外部から物理的に遮断された安全な内部回線でしか送受信してはならない内部規定になっている。

 ところが、POGOが研究所やエネルギー省の関係者から得た情報では、過去数カ月間に機密情報を含む17通のメールが、インターネットに接続された通常の回線で送受信されていた。

 例えば先月半ば、研究所の顧問弁護士が自宅のパソコンから複数の関係者に機密メールを送信していたという。POGOのストックトン調査員は「研究所やエネルギー省の機密回線や機密ファイルの安全性が脅かされる」とずさんさを批判している。

 ロスアラモス国立研究所は朝日新聞の取材に対し、「エネルギー省核安全保障局にすべて報告済みだ」と述べた。同研究所では、機密情報を記録したコンピューターディスク2枚が紛失し、先週末から、機密情報を扱う研究活動を一時停止している。

(07/20 23:59)

http://www.asahi.com/international/update/0720/012.html