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2004年07月21日(水) 12時04分

米食肉大手の労組代表ら来日 米国の牛肉処理実態報告へ朝日新聞

 米食肉大手タイソン・フーズ社の従業員らが加盟する労働組合「チームスターズ」の地方組織の代表者らが来日した。牛海綿状脳症(BSE)で禁輸が続く米国産牛肉の輸入再開前に、日本の消費者や政府に対し、タイソン社が食肉の安全規則を守るよう日本側の協力を要請する」のが目的だ。22日、東京都内で街頭活動や集会を開き、米国での牛肉処理現場の実態を報告することにしている。

 来日したのは、タイソン社工場の従業員1500人が加盟する地方組織の委員長メルキアデス・ペレイラさん(37)と、工場で働くラファエル・アギラーさん(33)。

 同組織は先月、米農務省に対し、全頭検査の実施やBSE検査の強化を要求している。

 ペレイラさんらは20日、農林水産省を訪れ、「タイソン社は食品の安全、労働者の安全を無視している。BSEから消費者を守るという会社の安全対策にも私たちはほとんど信頼を置いていない」などとした要請書を提出した。

 ペレイラさんは「日本の消費者のために安全な牛肉を保証するよう協力していきたい」と話す。6年間働くアギラーさんも「会社は日本の消費者の安全、工場労働者の安全よりも利潤と生産スピードを優先している」と指摘する。

 ペレイラさんらは22日昼、JR有楽町駅前などでチラシ配布をし、街頭で訴える。同日午後6時半からは渋谷区立勤労福祉会館で「セイフ・ジョブ、セイフ・フード(安全な仕事、安全な食品)—米国食肉加工労働者を囲む集い」を開く。

    ◇

 タイソン・フーズ社はBSE発生前、米国産牛肉の対日輸出の約4割を占めていた。

 同社は20日、「当社はBSE検査に関する労働組合の見解に合意しない。労組は事実を曲解している。全頭検査は食品の安全を確保するものでなく、工場従業員らにより多くの労働時間を確保するものではない」などとした声明を発表した。

(07/21 11:33)

http://www.asahi.com/national/update/0721/014.html