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2004年07月21日(水) 14時53分

入や萬成証券が所得隠し7億4000万、先物取引装う読売新聞

 商品先物取引大手の「入や萬成証券」(東京都中央区)が東京国税局の税務調査を受け、商品先物取引を装って赤字の関連会社2社に所得を付け替えていたとして、2003年3月期までの3年間に、計約7億4000万円の所得隠しを指摘されていたことが21日、分かった。

 同国税局は重加算税も含め約1億6000万円を追徴課税(更正処分)したが、同証券は処分を不服として、国税当局への異議申し立てを行う方針。

 関係者によると、同証券が所得を付け替えていたのは、100%子会社の「萬成トレーディング」(東京都中央区、今年6月に売却)と関連会社「ピー・シー・エフ」(同、PCF)の2社。

 同証券は2001年3月末までの約1か月半の間に、萬成トレーディングに対し、大量の商品先物の売買注文を出して、計約3億円の委託手数料を支払っていた。さらに、同証券は2003年3月期までの2年間に、PCF(当時は別名の商品先物取引会社)から注文を受け、関西商品取引所で特定銘柄の先物取引を繰り返していた。この取引で、PCFは約4億4000万円の利益を得たという。

 しかし、東京国税局の税務調査で、萬成トレーディングに支払った委託手数料は、実際には、当時赤字だった同社を支援するための資金提供だったことが判明した。また、PCFとの取引も、同証券が「売り」と「買い」の数や時期などを調整して、意図的にPCFに利益を得させるよう仕組んだものだったという。

 このため、同国税局は、一連の取引で関連会社2社が得た利益は、同証券からの寄付金に当たると認定。正当な商取引を装っていたことから、所得隠しに当たると判断した。

 これに対し、同証券は「正当な取引の一部分だけを抽出して課税されたもので、納得できない」としている。(読売新聞)

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040721-00000307-yom-soci