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2004年07月20日(火) 12時10分

Windows CE向けの初のウイルス確認--「Cabir」と同じ作者の犯行かCNET Japan

 Windows CEに感染するウイルスが作成された。ルーマニアに本社を置くBitDefenderによると、これは、携帯端末用オペレーティングシステム(OS)であるWindows CE向けに作成された初めてのウイルスだという。

 BitDefenderは、スマートフォンをはじめとする各種携帯端末向けにMicrosoftが開発したOSに感染する「コンセプト実証型」ウイルスを発見したと発表した。Ratterと名乗るコード作者は、Symbian OSのウイルスを作成した29A VXグループのメンバーである。

 BitDefenderによると、これはWindows CE向けとして初めて確認されたウイルスだという。Microsoftからコメントを得ることはできなかった。

 BitDefenderのViorel Canjaは声明の中で、「Cabir(Symbian OS向けのウイルス)の作者同様、こちらの開発者も大規模な蔓延を意図していない。Microsoft Windows CEデバイスにも、悪質なコードが感染する可能性があることを示そうとしているだけだ。コードも、不特定多数に向けて配信される前に、まずウイルス対策の専門家に送信されている」と述べている。

 複数のアナリストが、各種携帯端末やVoIP電話機までもがウイルスのメインターゲットになるかもしれないと推測しているが、今のところ大規模な感染は起きていない。

 Cabirについては、ユーザーがソフトウェアをダウンロードしないと感染が拡大しない。そのため、専門家の間では、Cabirは深刻な問題にならないだろうと見られていた。

 このWindows CEウイルスもメッセージボックスを表示し、ほかのファイルに感染する前に許可を求めてくる。

 凶暴なウイルスは現段階では存在しないが、今後の攻撃激化に備え、ウイルス対策企業やハードウェアメーカーは、携帯端末のセキュリティを高める製品の準備を進めている。

この記事は海外CNET Networks発のニュースをCNET Japanが日本向けに編集したものです。

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