2004年07月17日(土) 00時00分

出資法違反の幇助容疑　 ヤミ金開業資金を工面 （東京新聞）

　ヤミ金開業資金を融資したとして、県警生活経済課と戸部署は十六日、出資法違反（無登録営業、高金利）の幇助（ほうじょ）容疑で、川崎市高津区内の不動産業の男性（５２）を書類送検した。また同日、融資を受けて無登録の金融業を開業し高金利で金を貸していたとして、同法違反容疑で、不動産業男性のおいにあたる東京都葛飾区内の無職男性（２２）を書類送検した。

　調べでは、不動産業男性は二〇〇二年一月下旬ごろから昨年二月まで、ヤミ金の開業や運営に充てるためと知りながら、無職男性に頼まれて約二千四十万円を融資し、ヤミ金営業を助けた疑い。

　無職男性は、この資金を元手に〇二年二月から、県知事に登録せずに横浜市中区曙町三でヤミ金を開業。同年五月十六日から昨年三月十九日まで、同市西区内の主婦（５９）ら県内に住む三人に計四十六万円を貸し、法定の最大百倍にあたる計百十一万六百円の利息を受け取った疑い。

　県警によると、無職男性は名簿業者から買った多重債務者のリストをもとにダイレクトメールで勧誘。約二千四百万円の利益を得たが、金の回収がうまくいかず、昨年八月に営業をやめていた。

http://www.tokyo-np.co.jp/00/kgw/20040717/lcl_____kgw_____000.shtml