悪のニュース記事

悪のニュース記事では、消費者問題、宗教問題、ネット事件に関する記事を収集しています。関連するニュースを見つけた方は、登録してください。

また、記事に対するコメントや追加情報を投稿することが出来ます。

記事登録
2004年07月16日(金) 03時19分

BSE 若い牛、検査除外も 人へ感染、危険低い 安全委報告産経新聞

 BSE(牛海綿状脳症)国内対策を検証している内閣府の食品安全委員会は十五日、病原体の異常プリオンが検出できない若い牛の場合は検査対象から除外しても人に感染する危険性は増えないとする報告書案をまとめた。十六日開かれるプリオン専門調査会でたたき台に議論する。BSE対策として、国内で食用されるすべての牛を検査する全頭検査の見直しを事実上容認する内容で、米国産牛の輸入再開の実現性が高まった。
 報告書案は、BSE感染牛を食べて感染するとされる人のクロイツフェルト・ヤコブ病が日本国内で発生するリスクは0・135−0・891人と一人にも満たないと推計した。
 また病原体が蓄積されない若い感染牛について、現在の検査方法では感度に限界があり、感染が確認できない。このため若い牛を検査対象から外しても、全頭から感染性のある脳や脊髄(せきずい)などの特定危険部位を除去するダブルチェックで、「人間の新変異型ヤコブ病が発生するリスクは増加することはない」と国内では人への感染リスクの排除が可能と結論付けた。
 若い牛の月齢は特定せず、所管する厚生労働省の専門家会議の判断に委ねる。日本で生後二十一カ月、英国で二十カ月の感染牛が確認されており、政府は「生後二十カ月未満」を軸に、「二十四カ月」「三十カ月」−の三案で線引きの議論を進める。
 政府は「食の安全基準は内外同一」との立場をとっているため、若い牛をBSE検査から除外することで、一定の月齢以下の米国産牛肉の輸入再開が可能となる。
 米国で食肉処理される牛は十五−十八月齢の若齢牛が中心で食肉用の八割程度が二十カ月未満。日本側が検査対象を緩和すれば米国産牛の大半が検査対象外となり、輸入再開の運びとなる。(産経新聞)

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040716-00000000-san-bus_all