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2004年07月12日(月) 12時31分

テープ起こし内職詐欺で被告に懲役2年4カ月 仙台地裁朝日新聞

 「テープ起こし」の内職をあっせんすると言って主婦らから多額の研修教材費を詐取したとされる事件で、仙台地裁は12日、詐欺と特定商取引法違反の罪に問われた東京都千代田区九段南2丁目、経営コンサルタント会社「起業家情報センター」社長、井本剛司被告(31)に対し、懲役2年4カ月(求刑同4年)の実刑判決を言い渡した。畑中英明裁判長は「主婦層などに広範な影響をもたらす憂慮すべき犯罪だ」と述べた。

 判決によると、井本被告は01年から02年にかけて、仙台市内の主婦ら16人に対し、実際には研修に合格するのが難しく、仕事もほとんどあっせんされないにもかかわらず、「研修は簡単。資格を得れば、安定収入が見込める」などと偽りの誘い文句で、研修費用の名目で1人あたり約13万円、計210万円をだまし取った。

 畑中裁判長は、研修の合格率は全研修生の1%にも満たなかった、と指摘。「被害者の大半は、家事の合間に内職をして、家計を助けようと考えた主婦。社会に与えた影響は大きい」と述べた。

(07/12 12:31)

http://www.asahi.com/national/update/0712/008.html