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2004年07月11日(日) 08時26分

胃がんの内視鏡治療、取り残し6% 23施設の途中集計朝日新聞

 内視鏡による早期胃がん切除が広まる中、消化管内視鏡治療研究会は10日、患者の6%でがんの取り残しや再発があり、2%では胃に穴があく問題が起きているとする調査結果を発表した。23施設を対象にした調査の途中集計だが、こうした実態が定量的に明らかになったのは初めて。日本胃癌(がん)学会は今回の結果も参考に、来春から大規模な全国調査を実施する計画だ。

 同研究会代表世話人の斉藤大三・国立がんセンター中央病院内視鏡部長らが、国立がんセンターや神戸大付属病院など23施設で00〜01年に治療を受けた2288症例を分析して分かった。男女比は3対1、平均年齢は69歳。

 ただ、約3分の1の施設が未回答。また再発した時期が確認できていないなどの限界がある。斉藤さんは「数字が独り歩きしては困るが、大体の傾向はつかめた。回答を促し、来春までには正確な数字を出したい」と話している。

 胃がんの内視鏡治療では、内視鏡でがんを見ながら、先端の器具で胃表面のがんを切除する。開腹して胃を切除する必要がないため体への負担が小さい一方、視野が悪い中で治療するため高い技術が要求される。

 普及するにつれ、不完全な治療や、胃に穴があくなどの合併症が問題になり、内視鏡治療の適応範囲の見直しや、手がける医師の限定などが課題になっている。

(07/11 08:26)

http://www.asahi.com/national/update/0711/004.html