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2004年07月09日(金) 23時22分

三菱大型車「使用停止を」クラッチ系統欠陥で国交省指示朝日新聞

 三菱自動車製大型車の欠陥問題で、国土交通省は9日、緊急点検中のクラッチ系統の欠陥について、対象車のユーザーに車の使用を停止して点検を受けるよう求めることを決めた。ナンバーから所有者を割り出し、来週中にも文書で通知する。問題を抱えた大型車は7万4000台登録されているが、点検済みの車両は6日現在、約9000台にとどまっている。また、欠陥が原因で6月に2台が走行不能に陥っていたこともわかり、同省は放置すれば重大事故発生の危険があると判断、前例のない措置に踏み切った。

 同省は9日、三菱ふそうトラック・バスに対し、同種内容をユーザーに周知するよう求めた。

 クラッチ系統の欠陥では、脱落したプロペラシャフトがブレーキを破壊したり、後続車に突き刺さったりする事故が続発。02年には山口県で運転手が衝突死する事故が起き、今年6月には三菱自元社長らが業務上過失致死容疑で逮捕された。

 三菱ふそうは5月26日、国交省にリコールを届け出て、緊急点検を開始したが点検に応じた車両は1カ月半を過ぎても12.5%にとどまっている。さらに同社は9日、前日8日の記者会見で示さなかった、欠陥が原因の2台の重大故障について「6月中に都内などで起きた」と発表した。

 国交省は「対策が進んでいない上、不都合な情報を隠す三菱ふそうの体質は改まっていない。このままでは更に重大な事故が起きる可能性が高い。緊急事態だ」(自動車交通局)と、今回の指示の理由を説明した。

    ◇

 全日本トラック協会(東京都新宿区)は9日、国交省が運行停止を含む緊急対策を発表したのを受け、会員事業者に対し、保有している三菱車がクラッチハウジングの欠陥についてのリコール対象かどうかを確認し、速やかに緊急点検を受けるよう求める文書を出した。文書は「異状を感じたらすぐ運行をやめるよう運転者に徹底する」「補償についてはディーラーに申し入れる」などと指示する内容。(07/09 22:13)

http://www.asahi.com/national/update/0709/039.html