ネットのトラブルに注意を県教委（東京新聞）

2004年07月09日(金) 00時00分

　県教委は、児童・生徒の保護者や教員向けに、インターネットなどを利用する際のトラブルについて理解と注意を促すリーフレットを作製、配布を始めた。六月に長崎県で小学六年女子児童が同級生に殺害された事件などを受けて作られた。

　リーフレットは県内の公立小・中学校などに配布される。第一段としてすでに「育てよう　ネット社会における健全なコミュニケーション」などと題したリーフレットを配布。ネット上の掲示板にうわさ話を書き込んだり、チャットで無責任な発言をすることに警鐘を鳴らす内容とした。

　今後はさらに「家庭で取り組むネット社会のＡＢＣ」などのリーフレットを配布し、子どもがメールやチャット、掲示板などを利用する際に保護者が内容を把握することなどを求めていく。

　長崎県の事件では、掲示板への書き込みが事件の引き金になったという見方もあることから注意を呼び掛ける。

　田嶋進教育長は「ネット社会そのものから逃げることはできない。それにどう対応するか。適切な対応、適切な利用を指導していきたい」と語っている。　（近藤　正規）

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