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スズキは８日、同社製レジャー用車サムライ（日本名ジムニー）の横転の危険を指摘した米消費者雑誌の記事をめぐってスズキが損害賠償を求めていた訴訟で和解したと発表した。同誌発行元の全米消費者同盟（ＣＵ）が「横転しやすいとの表現は誤解を招いたかもしれない」と認める一方、スズキが損害賠償請求を取り下げる内容だ。
同誌が８８年に、「カーブで横転しやすい」とのテスト結果を公表してサムライの回収措置を求めてから１６年ぶりの決着となった。和解の共同声明でＣＵは「通常の運転状況での横転は意図しなかった」と述べている。
８５年発売のサムライは当初、若者の人気を集めたが、横転しやすいとの悪評とともに販売不振に陥り、９５年に販売を停止。スズキは９６年に名誉棄損などでの賠償を求め提訴していた。
スズキは、サムライ横転事故の欠陥をめぐる個別の消費者による訴訟では敗訴して賠償命令を受けたこともあるが、今回の和解により「名誉回復が図られた」（スズキ広報担当者）としている。
(07/09 14:58)