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2004年07月08日(木) 23時40分

リコール点検実施の6台、部品に亀裂…三菱ふそう読売新聞

 三菱製大型車のクラッチ部品欠陥を巡ってリコール(回収、無償交換)作業を進めている三菱ふそうトラック・バスは8日、点検を行った約9300台のうち6台で部品に亀裂が見つかっていたことを明らかにした。

 この欠陥を巡っては、2002年に山口県内で起きた死亡事故の1件を含む計3件の人身事故が起きており、三菱ふそうでは、「亀裂がこれだけ見つかるのは危険な状態。対象車はすぐに緊急点検を受けてほしい」と呼びかけている。

 亀裂が見つかったのは、動力伝達部品のクラッチを覆う「クラッチハウジング」と呼ばれる円筒状のアルミ部品。6件の亀裂は、いずれも円柱形の部品のうち厚さ0・8ミリの部分の下部に、2か所ずつ発生していた。大きさは2か所で合わせて約6センチから約22センチに及んでおり、3件では亀裂が表面だけでなく裏側にも貫通していた。

 1995年の実証実験では、亀裂が進行すると、最終的にはクラッチハウジングが破断。動力を伝達するプロペラシャフトが脱落し、最悪の場合、ブレーキ部品が壊れることが分かっている。

 三菱ふそうは今年5月、計約7万5000台の大型車を対象にリコールを届け出たが、7月6日現在、点検や部品交換を済ませたのは、対象の約12・5%にとどまっている。8日の会見で、三菱ふそうの塩沢秀幸常務執行役員は、回収部品から亀裂が見つかったことについて、「非常に衝撃を受けている」と話し、リコールの実施率を高める措置の検討を進めるとした。

 一方、同社は8日、リコール対象となっている車軸周辺部品の前輪ハブについては、最新型の「F型」ハブの安全性が確認されたとして、社内実験結果などを国土交通省に提出した。89—97年製の大型車では、このF型ハブへの交換を「暫定措置」として行ってきたが、同省の承認を得た後、恒久対策に切り替える方針。(読売新聞)

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040708-00000013-yom-soci