2004年07月06日(火) 14時07分

内職商法で賠償命じる　「ただ働きさせ悪質」（共同通信）

　あて名書きの内職をする契約を結んだのに報酬はほとんどなく、解約の際に保証金も返却されなかったとして、北海道、宮崎、静岡など１９道府県の主婦ら２８人が、金沢市のあて名書きあっせん業「エルモア」を経営する男性に、計約１４５０万円の損害賠償を求めた訴訟の判決で、静岡地裁の宮岡章裁判官は６日、約１３２０万円を支払うよう命じた。
　判決理由で宮岡裁判官は「保証金名目で金をだまし取っており、あて名書きのただ働きをさせるという悪質な違法行為」と指摘した。
　判決などによると、主婦らは「自宅で自由に仕事ができる」などと書かれた同社のチラシに勧誘され、１９９５年から２００３年にかけ保証金３０万円を支払って契約。送られてきた名簿を基にシールにあて名書きをして納品していた。しかし、報酬が次第に支払われなくなり、契約解除に伴う保証金返還にも応じてもらえなかった。昨年１２月に提訴した。（共同通信）

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040706-00000106-kyodo-soci