2004年07月06日(火) 12時10分

医薬品無許可販売、オウム幹部らさらに５人逮捕（読売新聞）

薬事法違反事件で、オウム真理教の施設の捜索に入る捜査員ら（東京・世田谷区で） 　 　オウム真理教の信者らが「アトピーなどに効く」として、無許可で薬を販売していた薬事法違反事件で、警視庁生活環境課などは６日午前、新たに、教団幹部野田成人容疑者（３７）ら信者５人を同法違反（無許可販売）の容疑で逮捕、教団総本部（東京都世田谷区南烏山）など４７か所を一斉捜索した。

　調べによると、野田容疑者らは都知事から医薬品販売の許可を受けていないのに、昨年２月から今年４月にかけて、４７都道府県の７２０人に、医薬品の「桃源クリーム」２３００個（計約１９００万円）を販売した疑い。

　「桃源クリーム」には、劇薬に指定されているステロイドホルモン「プロピオン酸クロベタゾール」が含まれているが、野田容疑者らは「ステロイドは入っていないのに、アトピー性皮膚炎や化粧荒れなどに効く」などと宣伝していた。

　この事件では、教団東京道場長の井上崇被告（３５）らオウム信者ら計８人が先月、起訴されている。教団は現在、上祐史浩最高幹部の「正大師」と、５人の「正悟師」の集団指導体制で運営。野田容疑者は正悟師で、地下鉄、松本両サリン事件当時、教団の「車両省大臣」だった。（読売新聞）

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040706-00000102-yom-soci