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2004年07月04日(日) 10時39分

健康食品の安全性、医師らが独自に検証読売新聞

 健康補助食品の効能や安全性を独自に検証する調査研究グループを第一線の医師・薬剤師らが設立した。市販の様々な商品を評価し、結果を順次インターネットで公表する方針。

 有効性や副作用を臨床試験で明らかにし、承認後も副作用などの調査が義務づけられている医薬品と違い、健康補助食品の販売に特別な許可は必要ない。

 輸入品も含めた健康補助食品の市場規模は1兆円を超すとされるが、流通や使用の実態がわかりにくい。減量を期待して摂取した輸入品で肝機能障害を起こす人が出るなど健康被害の例もあるが、こうした情報も把握しづらい。

 設立されたグループは野本亀久雄・九州大名誉教授が理事長を務め、九州大、慶応大教授が副理事長に就任。健康補助食品の安全性、有効性を検証する。

 当面、全国の医師10人が参加し、人気のあるキノコ類食品や、ハチの巣から取れるプロポリス、サメ肝油などの健康補助食品を、協力者を集めて摂取してもらい、〈1〉肝機能や腎機能、血液などの臨床検査〈2〉副作用の調査〈3〉使用実感を含めた問診——などを行う。必要に応じて、有効成分が本当に入っているかどうかも調査する。全国の薬剤師50人の協力で消費者の声を集め、活動に反映する。

 設立について、厚生労働省では「健康食品の安全性や有効性は未知の部分が多く、こうした点を冷静に評価する研究は歓迎できる」としている。(読売新聞)

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040704-00000002-yom-soci