悪のニュース記事

悪のニュース記事では、消費者問題、宗教問題、ネット事件に関する記事を収集しています。関連するニュースを見つけた方は、登録してください。

また、記事に対するコメントや追加情報を投稿することが出来ます。

記事登録
2004年06月30日(水) 12時19分

<自主規制>成人誌にシールで封印 全国のコンビニ、書店毎日新聞

 店内で開けられないように表紙と裏表紙をシールで封印した雑誌が7月1日から、全国のコンビニエンスストアや書店に並ぶ。「青少年への配慮」のため、コンビニ業界が出版業界に要請した「自主規制」の結果だが、背景には同日施行となる東京都の改正青少年健全育成条例の存在がある。シール張りの作業は機械化されていないため、印刷会社では社員総出の手作業が続いている。

 条例改正は今年3月。従来は出版社の判断で「成人マーク」を表示していた雑誌について、「包装するよう努めなければならない」と定めた。改正の動きを踏まえ、コンビニ団体「日本フランチャイズチェーン協会」は「日本雑誌協会」に成人雑誌の包装を要請。同協会は印刷や取次の業界とも協議し、「ビニール包装では荷崩れしやすい」と3センチ幅のシールによる封印を決めた。

 関係者によると、7月から封印されるのは約350種の成人誌のうち、約100誌。出版社の多くは「シール閉じをしないためにコンビニに置いてもらえなくなれば、一大事」と次々と封印を決定したという。

 業界の方針決定が6月上旬だったことから、シール閉じの機械はまだできておらず、印刷会社では社員総出での作業が続く。一括して荷さばきして搬送する作業の流れで、一部だけ封印するのは不可能なため、東京都外や書店に出荷する雑誌にもシールが張られることになった。

 東京都の担当者は「あくまで業界団体による自主規制だが、都の条例改正の方向と一致しており、全国に広がることも悪いことではないのでは」と歓迎している。【合田月美】(毎日新聞)

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040630-00001033-mai-soci