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2004年06月30日(水) 00時26分

キレる子供の脳には特徴?1万人追跡調査へ読売新聞

 少年犯罪の増加や学級崩壊、不登校のまん延などの原因を、最先端の脳科学で探ろうと、文部科学省所管の独立行政法人科学技術振興機構は29日、零歳児と5歳児計1万人について、行動の特徴と脳の働きの関係を5年間にわたって追跡調査すると発表した。

 ここ数年、ささいなことですぐに「キレる」子供が増え、少年犯罪の増加などにつながっていると言われる。テレビやゲーム、インターネットの普及、ストレスの増大、少子化などとの関連が指摘されているが、はっきりした因果関係は分かっていない。

 同機構は、体を傷つけずに磁気や光で脳内の活動を調べる「機能的MRI(磁気共鳴画像)」や「光トポグラフィー」といった最先端技術を活用。子供の生活状況や心身の発達、言語の習得具合などを調べながら、脳との関係を長期間にわたって観察する。

 そのうえで、家庭環境の違いや地域差、男女差なども詳しく分析。問題行動を起こす子供の脳の特徴や、その原因などを突き止めるのが目標だ。

 今年度から2年間、予備調査を行い、調査手法やプライバシー保護のあり方などを検討。本調査は2006年度から5年間実施する。

 研究の代表者は、光トポグラフィーの開発者で脳科学が専門の小泉英明・日立製作所フェロー。全国の大学病院や自治体などの協力を得て、乳児健診時に家族構成や生活状況などを聞き、追跡調査の対象者を絞り込む。調査研究費は7年間で総額40—50億円にのぼる見込み。(読売新聞)

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040629-00000515-yom-soci