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2004年06月30日(水) 00時00分

豚肉セーフガード発動へ 8月から 東京新聞

 輸入豚肉の課税後価格を引き上げる緊急輸入制限(セーフガード)措置が八月一日から四年連続で発動されることが二十九日、確実となった。同日発表された貿易統計の結果、本年度第一・四半期(四−六月)の輸入量が、過去三年間の実績を基に算出する発動基準を上回ることが避けられなくなったためだ。米国の牛海綿状脳症(BSE)による牛肉の禁輸で豚肉が代わりの食材になったことが影響した。

 発動された場合、来年三月末まで豚肉(骨付き)の輸入価格は、通常時の一キログラム当たり四百九円九十銭から五百十円三銭に上がる。ただ、過去三年間とも影響を卸売り段階で吸収しているとみられ、小売りでは価格の大きな変動は出ていない。

 政府は国内農家の保護のため、関税暫定措置法で豚肉や牛肉の輸入量が一定基準を超えた場合に、セーフガードを発動している。昨年八月はBSE問題の反動で輸入量が増えた冷蔵牛肉を対象に発動、外食産業や小売店から大反発が起きた。

 豚肉は、四半期ごとの累計輸入量が過去三年間の同期の平均輸入量との比較で19%以上増えた場合、年度末まで課税後価格が上がる。

 本年度第一・四半期の発動基準量は二十五万七千トン。四月の輸入量は十三万四千トン、五月が約八万九千トンで、発動までの残りはあと三万四千トン程度しかない。六月は例年五万−六万トン程度の輸入があるため、七月下旬に発表される貿易統計で発動基準を超えることが確定する。


http://www.tokyo-np.co.jp/00/kei/20040630/mng_____kei_____003.shtml