2004年06月28日(月) 00時00分

三菱ふそう欠陥、今週にも街頭検査 国交省　緊急点検呼びかけへ （東京新聞）

　国土交通省は、三菱自動車製大型車ユーザーに緊急点検・応急措置を早期に受けるよう呼び掛けることを決めた。同社製の大型車が火災を起こすなどトラブルが続いていることを重視した。具体的措置は今週にも決定、実施するが、リコール（無料の回収・修理）対象車を中心として全国規模で行う街頭検査などを検討している。　

　街頭検査は通例、違法な暴走族改造車や過積載トラックを対象に抜き打ち実施している。一般車の欠陥部品を理由に検査が実施されれば極めて異例。三菱自商用車部門を引き継いで分社した三菱ふそうトラック・バスは今月十四日、二〇〇二年に山口県で死亡事故を引き起こした欠陥クラッチハウジングなど、隠していた四十三件の欠陥を公表。順次リコールを届け出るとしていた。

　だが、このうち今年十月までの届け出予定は十四件にとどまり、残り二十九件は「精査中」。対策部品交換を完了した案件は一件もない。こうした中、今月十五日には長野県の中央自動車道で欠陥部品が原因とされる車両火災も発生。国交省は「欠陥車を放置しておくわけにはいかない」と自動車検査独立行政法人に対しても、三菱車の徹底点検を命じる。

http://www.tokyo-np.co.jp/00/sya/20040628/mng_____sya_____006.shtml