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2004年06月23日(水) 00時00分

ネットのモラル子にどう伝えるインターネットに関する研修会に参加した校長ら=中京区で朝日新聞・



 京都市教委 校長ら研修会

  長崎県佐世保市の小学校6年生の死亡事件をうけ、インターネットと児童のかかわりが議論されている。京都市教委は15、16日、市内2カ所でネット社会と教育について研修会を開いた。2日間で市立の幼稚園や小中高などの校長ら約430人が参加。普通の小学生でもホームページ(HP)を持ち、ネットでチャットなどを楽しむ現状と危険性について、講師らの話を聴いた。

  15日、中京区にある市教委の情報化推進総合センターで、宮畑成夫・指導主事が5分間で作ったという自作のHPを見せながら説明した。「子どもたちは簡単にHPを作れることを知っている。先生よりも生徒のほうがインターネットに詳しいことが問題なんです」。中京区の高校の校長は「私たちが知る世界から遠く離れてしまっている」とため息をついた。

  ある市立小学校のアンケートでは、6年生134人中、掲示板は26人、チャットは28人が経験していた。HPを持っている児童も7人いた。「インターネットでは、お互いが見えないため、軽い気持ちで相手を傷つけることを書く。情報収集だけでなく、ネットでの情報発信についても教える必要がある」と宮畑さんは言う。

  府警ハイテク犯罪対策室と少年課の捜査員も講師として話した。不正アクセスなどで未成年者が逮捕されたり、出会い系サイトを利用した児童がわいせつ事件の被害者になったりした例をあげ、ネットの危険性を指摘。「児童の安全のためには、学校との連携が必要だ」と訴えた。

  長崎の事件では、ネット上で悪口ととられる書き込みがあったことが指摘されている。京都市内の学校を取り上げたHPがあったことも報告された。中学校や高校名や個人名をあげての人気投票や悪口など大量の書き込みがあった。このHPはいまは公開されていないが、3万件以上のアクセスがあったという。

  情報化推進総合センターの山本雅之所長は「ネット社会は制御できない。必要なのは学校で児童に使い方を教えたうえで利用させることだ」と言う。市教委は今後も研修会を開き、ネット社会のモラルについて指導を徹底していく考えだ。

(6/23)

http://mytown.asahi.com/kyoto/news01.asp?kiji=3991