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2004年06月22日(火) 14時01分

WSJ-ティファニー、偽物大量競売でイーベイを提訴ダウ・ジョーンズ

サンフランシスコ(ウォール・ストリート・ジャーナル)米貴金属アクセサリー大手のティファニー(NYSE:TIF)は、米ネット競売最大手イーベイ(Nasdaq:EBAY)のウェブサイトでティファニーの宝飾品の偽物が販売されている責任はイーベイにあるとし、提訴した。
 
ニューヨークの連邦地裁に18日提出された訴状の中で、ティファニーは、イーベイの競売サイトを通じて「大量の」偽物ティファニー製品が販売されたとして、商標に対する直接的および寄与侵害を被ったと訴えている。ティファニーが今年行った調査で、イーベイのサイトで競売されたティファニー製品を無作為に186品を購入したところ、その73%が偽物だったという。
 
ティファニーは、「イーベイはスポンサーリンクにティファニーの名前を使うことで偽"ティファニー"を公に販促し、そうした販売の温床を提供しているほか、偽造包装された偽物の販売からかなりの利益をあげている」と指摘。そうした行為の責任をイーベイが取るべきと主張している。
 
イーベイの広報担当者、ハニ・ダージー氏は、ティファニーの訴状を見るまではコメントしないとしながらも、「こうした懸念を当社は極めて深刻に受け止めており、そのために何年もティファニーやその他何千もの権利所有者と(あるプログラムを通じて)密接に協力してきた」と述べた。そのプログラムとは、イーベイに苦情が寄せられれば、偽物を競売サイトから削除するというもの。
 
ティファニーによると、同社は実際、偽物と疑われるティファニー製品を競売リストから外すためにイーベイと協力してきた。昨年から今年にかけての5カ月間、ティファニーの社員2人が、1万9000点にのぼる偽物の競売を阻止するため、イーベイとかなりの時間をかけて取り組んだという。こうした努力にもかかわらず、イーベイのサイトを通じた偽物の販売は続いているとティファニーは主張している。
 
イーベイは過去にも同様な訴訟を起こされたが、勝訴している。2001年4月、ロレックスは、イーベイの独サイトで偽物ロレックス腕時計が販売され、商標を侵害されたとして、ドイツの地裁にイーベイを提訴した。イーベイが米証券取引委員会(SEC)に5月に提出した四半期報告書によると、デュッセルドルフの地裁およびその後の控訴審でもイーベイに有利な判決が下された。
 
ただ、同報告書によると、イーベイの欧州ライバル企業の1社に対して起こされた同様の裁判では、ドイツ連邦最高裁が今年初め、ロレックスに有利は判断を下した。イーベイは「この判例が、われわれを相手にロレックスが起こしている裁判の控訴審に与える影響を計る」ことはまだできない、としている。
(ダウ・ジョーンズ)

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040622-00000022-dwj-biz