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2004年06月22日(火) 14時55分

パソコンに熱中するとキレやすい…脳科学者が指摘読売新聞

 長崎県佐世保市で、小6女児が同級生の女児に首を切られ死亡した事件。加害者の女児はインターネットが趣味で、ネットの掲示板で悪口を言われたことなどが犯行の動機として浮上している。女児は、なぜ残虐な犯行に走ったのか。すでに精神鑑定を行う決定も出ているが、脳科学者からは、長時間のパソコン使用が脳の働きに悪影響を及ぼすとの見方が示されている。

 「パソコンやテレビゲームに長時間興じると、創造力や理性など人間らしさに関係する脳の前頭前野と呼ばれる部分の機能が低下する」。日本大文理学部の森昭雄教授は前頭前野の活動が低下した状態を「ゲーム脳」と呼ぶ。

 森教授は、加害女児も好きだったチャット(ネット上のおしゃべり)を行っているときの前頭前野の脳波を、3人に対して調べた。最初の5—10分は脳の活動を示すβ波が増えたが、その後は出なくなった。携帯電話によるメールや漫画本、アニメでも同様だった。

 ネットとはいえ、文章を作るために脳は活動していると考えがちだが、森教授は「チャットや携帯メールは文章を練らず、惰性でやっている」と指摘する。前頭前野が弱くなると、自己抑制が出来ず、動物的、本能的に行動するという。

 運動をあまりせず、パソコンを長時間使っている状態を問題視するのは東邦大医学部の有田秀穂教授だ。有田教授は、脳幹から脳の各所に情報を送る「セロトニン神経」に注目する。この神経は脳を覚せいするほか、快・不快体験に対し過剰に反応しない平常心を生み出す。セロトニン神経の活性化には、規則正しい生活のほか、歩行や呼吸などのリズム性運動が大切という。加害女児について有田教授は「クラブをやめて運動も十分にできない、友人ともうまくいかないというストレスがセロトニン神経を弱めた可能性も否定できない」とみる。

 一方で、こうした見方を検証する基礎データすらないのが現状だ。そこで文部科学省では、テレビの視聴時間などのライフスタイルと脳の働きとの関係などを調べる「脳科学と教育」プロジェクトを始めている。零歳児と5歳児1万人に対し継続的に生活状況をアンケートするほか、行動や発達を観察する。(読売新聞)

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040622-00000406-yom-soci