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2004年06月21日(月) 07時03分

「キャッチ」被害こう防ごう 印刷会社社長近く冊子発行河北新報

 仙台市でキャッチセールの被害が後を絶たない。被害者はほとんどが若い女性で、「イケメン」のセールストークに惑わされ、30万円を超す化粧品や美容サービスの契約を結ばされる。被害は隣県からの買い物客にまで拡大。「仙台は政令市で最もキャッチセールスが盛ん」との悪評も。こんな現状を見かねた印刷会社社長が、市消費生活センターの協力を得て被害の回避法を紹介する冊子を発行する。

 この人は宮城野区の佐々木英明さん(35)。営業で街を歩く度、女性がキャッチセールスを受けている光景を目にし、かねてから苦々しく思っていたところに、知り合いが被害に遭い、冊子の発行を決めた。

 冊子はA5判で6ページ。市消費生活センターの監修を受け、被害者の体験を基にセールスの手口を紹介し、対処法を伝授している。印刷は余り紙を使い、自社機器で格安に仕上げた。7月上旬にも5000部を刊行し、センターなどに頒布する。

 市消費生活センターによると、2003年度のキャッチセールスの相談件数は127件で、2年続けて100件を突破した。9割が女性でほぼ全員が20代以下。未成年者の相談も28件と4分の1近くを占める。

 仙台は若い世代の消費相談が多いのが特徴。相談全般で20代以下からの相談が全体の3分の1を超し、政令市で最も比率が高い。内容別でもキャッチセールスの被害相談が上位に入り、「キャッチ被害が政令市で一番」との評判の根拠になっている。最近は、高速バスなどで仙台に買い物に来たとみられる山形、福島両県の女性からも相談が寄せられるようになった。

 佐々木さんは「ほかの県民まで狙われるようになると、仙台は『人をだます街』という悪評がついてしまう。生まれ育った街のイメージダウンを防ぐために少しでも役立ちたい」と話している。

[キャッチセールス] 悪質商法の1つ。繁華街の路上でアンケートなどを装って通行人に声を掛け、喫茶店や事務所に連れ込み商品やサービスの購入を迫り契約させる。
(河北新報)

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040621-00000006-khk-toh