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2004年06月21日(月) 16時41分

「事故原因は欠陥」あいおい損保が三菱自に3千万請求読売新聞

 三菱自動車(商用車部門は三菱ふそうトラック・バスに分社)の欠陥車問題で、大手損保会社「あいおい損害保険」(本社・東京都渋谷区)が、三菱製大型車が1999年に起こした人身事故について、支払い済みの保険金約3000万円の全額を三菱側に請求したことが21日、分かった。

 あいおい損保では、事故を再調査した結果、「大型車の欠陥が原因と判明した」としている。一連の三菱製欠陥車を巡り、損保会社による求償権の行使が明らかになったのは初めて。

 あいおい損保によると、問題の人身事故は99年12月、北関東で発生した。三菱製大型車が走行中、車軸周辺部品のハブが突然、破断。タイヤが脱落し、走行中だった別の乗用車に激突した。乗用車に乗っていた人が、後遺症の残る大けがを負ったという。

 大型車は、あいおい損保の自動車保険に加入しており、同社では、調査員を派遣するなどして事故を調査。調査では、ハブの破断原因が分からなかったため、運転手側の過失を認定し、乗用車の被害者側に対して、対人賠償として保険金約3000万円を支払った。

 一方、三菱ふそうは今年3月から4月にかけて、前後輪のハブに構造的な欠陥があったと公表。リコール(回収、無償交換)を国土交通省に届け出た。

 このため、あいおい損保では、過去の三菱製大型車が関与した人身・物損事故の見直しを行い、99年に事故を起こした大型車が、欠陥部品を装着していた可能性が浮上したため、再調査を実施。この結果、事故を起こした大型車が、リコール対象部品を装着していたかどうかは明らかではないが、事故の主原因をハブ欠陥と認定。今年5月、三菱側に対し、支払った保険金の全額を請求した。

 三菱自動車の話「事故原因は整備上の問題とみられ、現在、代理人を通じて協議を続けている」(読売新聞)

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040621-00000105-yom-soci