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2004年06月19日(土) 10時40分

三菱車の追突事故再調査へ、行政処分見直しも…警視庁読売新聞

 三菱自動車(昨年1月に商用車部門が三菱ふそうトラック・バスに分社)製大型車の「欠陥隠し」問題で、警視庁は18日、東京都内で昨年、同社の欠陥車が起こした人身事故1件について、再調査に乗り出すことを決めた。

 近く、国土交通省を通じて欠陥車に関する資料の提供を受け、運転手に対して道路交通法上の行政処分などの見直しが必要か検討する。交通事故を巡って、捜査当局がすでに終了した捜査について、自ら見直しを行うのはきわめて異例だ。

 三菱製大型車の欠陥は、これまでに判明しているだけで、山口県で2002年10月にクラッチ部品の欠陥により起きた死亡事故を含む人身事故8件と物損事故23件の計31件の事故を引き起こしている(ハブ欠陥を除く)。1992年以降少なくとも計17都府県で起きており、再調査の動きは全国の警察にも波及しそうだ。

 警視庁が再調査するのは、昨年1月に三菱ふそう製小型トラックが引き起こした追突事故。大田区の環状8号線で、乗用車に追突し、乗用車の運転手は首に軽いけがを負った。

 小型トラックの運転手が「前の車が停車したのに気付くのが遅れた」などと供述したため、警視庁では運転手の過失と認定。業務上過失傷害と道路交通法(安全運転義務)違反の容疑で東京地検に書類送検。運転手は不起訴(起訴猶予)処分となったが、違反点数加算の行政処分を受けた。

 しかし、三菱自動車から分社した三菱ふそうトラック・バスは、今月14日になって、事故を起こした小型トラックについて、部品の設計ミスからブレーキの利きが不十分な欠陥車だったことを公表した。

 このため、警視庁交通部では、事故原因が運転手の過失だけではなかった可能性もあると判断。欠陥により運転手の過失がどの程度減殺されるのかを検討し、事故原因を再度、見極める方針だ。欠陥と事故の因果関係が立証されれば、運転手に対して行った行政処分の見直しも検討する。

 クラッチ欠陥16件のうち、山口の事故では、県警が、死亡した運転手を道交法違反容疑で書類送検(のちに不起訴)している。(読売新聞)

http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20040619-00000001-yom-soci