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2004年06月19日(土) 11時40分

三菱車の03年事故、欠陥との関係再調査へ 警視庁朝日新聞

 三菱自動車(03年1月に商用車部門が三菱ふそうトラック・バスに分社)の大型車をめぐる欠陥問題で、警視庁は03年1月に三菱ふそうのトラックが東京都内で起こした人身事故について再調査を始める。事故の当事者や三菱ふそう側から事情を聴き、欠陥と事故との因果関係などを調べる。事故の過失がより重い第一当事者の運転手に出された行政処分の見直しが必要かどうかも検討する。

 三菱ふそうは今月14日、リコール(無償回収・修理)やそれに準ずる改善対策に該当する不具合・欠陥情報として47件を公表。これに該当する約45万台のうち、94年9月以降に全国で同社製車両が起こした人身事故10件の一つとして、警察庁が再調査を指示した。

 警視庁交通捜査課によると、事故は03年1月27日に起きた。大田区の環状8号線でライトバンに同社製トラック(4トン)が追突。ライトバンを運転していた自営業男性が首をねんざした。

 トラックの運転手が「前方不注意だった」と話したため警視庁は業務上過失傷害と道交法違反(安全運転義務違反)の疑いで書類送検。運転手は不起訴(起訴猶予)処分となったが、違反点数加算の行政処分を受けた。

 しかし、三菱ふそうが今月14日に公表した47件のリコールなどの対象にこの車種が含まれていた。設計ミスからブレーキの利きが不十分だった恐れがあるという。

 交通捜査課は近く、国土交通省を通じて欠陥車に関する資料の提供を受けたうえ、事故を起こしたトラックに実際に欠陥があるかどうかを調べる。当事者にも事情を聴いて欠陥と事故との因果関係があるかどうかを検討、関係が立証されれば運転手への行政処分の見直しも検討する。(06/19 11:33)

http://www.asahi.com/national/update/0619/011.html