宇都宮市　職員に停職１カ月住民情報の閲覧、中傷問題（東京新聞）

2004年06月19日(土) 00時00分

　宇都宮市の職員が住民情報のデータベースを閲覧し、その内容を基に隣人男性を中傷した問題で、同市は十八日、この職員を停職一カ月の処分にしたことを明らかにした。同時に、上司の理財部長や同部次長らを口頭訓告、主税課長を文書訓告の処分にした。

　宇都宮市の発表によると、停職処分を受けたのは理財部主税課の福田喜和男主査（５０）。同市は十六、十七日に助役、収入役、各部長で構成する綱紀委員会を開き、処分を検討していた。同委は昨年制定された職員の懲戒処分の規定に基づき処分を決定したという。

　人事課によると、福田主査は「処分は厳正に受け止める」と話し、深く反省している様子だという。

　同市は十八日、助役名で全職員に個人情報の管理の徹底を図るよう文書で通達した。

　また、人事、情報政策、行政経営の各課からなる対策委員会を設置し、職員のモラル向上や不正を防ぐためのシステム上の対策の検討を始めた。

　福田富一市長は「市民の皆さまに市役所に対する不信の念を抱かせ、申し訳なく思っております。職員には厳正な処分を言い渡すとともに二度と事件を起こすことのないよう強く指導した」とコメントした。　（近藤　正規）

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