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2004年06月17日(木) 00時00分

テレ朝 謝罪で和解 ダイオキシン訴訟 テレビ報道に教訓 東京新聞

 野菜から高濃度のダイオキシンが検出されたとする報道で風評被害を受けたとして、埼玉県所沢市の農家二十九人がテレビ朝日(東京)に約二千六百万円の損害賠償と謝罪放送を求めた訴訟の差し戻し控訴審は十六日、東京高裁で和解が成立した。和解内容は、テレ朝が報道の誤りを認めて謝罪し、和解金一千万円を支払う−などとされた。

■支払い1000万円 全額を三宅島民らに寄付

 和解条項によると、テレ朝側は報道番組「ニュースステーション」(今年三月に終了)が一九九九年二月、所沢産野菜から一グラム当たり最高三・八ピコグラム(ピコは一兆分の一)のダイオキシン類が検出された、と報道したことについて「フリップ(図示板)の記載の誤りやその内容説明に不適切な部分があった」と認めた。

 その上で「(一般視聴者に)誤解を与え、所沢産の葉物野菜の安全性に疑いを生じさせ、所沢市内の農家に多大な迷惑をかけたことを心よりおわびする」と謝罪した。

 和解条項に謝罪放送は盛り込まれなかったが、テレ朝は、同夜のニュースステーションの後継番組「報道ステーション」で、和解の内容などを詳報したうえで、女性キャスターが謝罪した。

 今回の報道をめぐっては、一審さいたま地裁、二審東京高裁がともに農家側の請求を棄却した。しかし、最高裁は昨年十月、「重要な部分について真実の証明があったとは言えない」などと一、二審判決を破棄。審理を東京高裁に差し戻すテレビ朝日側の実質敗訴を言い渡していた。差し戻し控訴審で同高裁は、和解を勧告していた。

■チェック体制強化 テレ朝

 和解成立を受けて、テレビ朝日側は東京・霞が関の司法記者クラブで会見し、中井靖治常務取締役報道局長は「今回の反省をふまえ、チェック体制の見直しをしている。より正確な報道を目指したい」と語った。

 中井常務は、問題の報道について「本番前に担当者が予定外の記事を持ち込み、デスクやプロデューサー間の打ち合わせの時間が十分取れなかったのが原因だ」と分析した。


http://www.tokyo-np.co.jp/00/sya/20040617/mng_____sya_____007.shtml