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外国為替証拠金取引を装い証拠金をだまし取ったとして、福岡県警は１７日、取引仲介業者「ファーストクラブ」（本社・東京都渋谷区）の元社員４人を詐欺の疑いで逮捕した。全国でトラブルが多発している同取引だが、業者の逮捕は初めて。県警は、同社が０１年８月〜０３年４月にかけて、福岡県を中心に広島や兵庫、神奈川など計６県の高齢者や主婦ら計８６人から約４億２０００万円をだまし取ったとみている。４人はいずれも「だますつもりはなかった」などと容疑を否認しているという。
逮捕されたのは、東京都台東区松ケ丘１丁目、元営業本部長波佐間勤（５７）▽福岡市中央区唐人町３丁目、元営業部長木原幹和（５２）▽同、元総務部長上杉陽光（６１）▽福岡県那珂川町別所、元営業課長川原悟（５２）の４容疑者。
調べでは、４人は０２年１２月〜０３年３月、福岡市城南区の女性（７４）と同市中央区の会社員の女性（６２）に「うまくやるのでマイナスにはさせない」「絶対にもうかる」などと外国為替証拠金取引を持ちかけ、証拠金名目で計約１１３０万円をだまし取った疑い。集めた金は会社の経費や人件費、飲食代などに充てていたらしい。
同社は９０年６月に設立し、０１年、福岡市中央区天神１丁目に福岡支店を開設。営業は同支店のみで行われ、昨年４月中旬、突然閉鎖した。(06/17 11:57)