鹿嶋で女性行員お手柄おれおれ詐欺防止（東京新聞）

2004年06月17日(木) 00時00分

　鹿嶋市の銀行窓口で、職員が現金を振り込みに来た客の様子から事情を聞き、おれおれ詐欺を未然に防いだ。

　鹿嶋署の調べでは、十六日午前十時ごろ、鹿嶋市平井の無職女性（６２）宅に長男（２７）をかたる男から「交際中の女性に暴力をふるい、ストーカー行為をしたら、うつ病になってしまった。慰謝料の百五十万円を振り込んでくれ」と電話があった。

　女性は午後一時半ごろ、同市鉢形の関東つくば銀行鹿嶋支店窓口で、指定された大阪の金融機関の都内の支店口座に振り込もうとした。女性職員（４６）が、女性があわてていた様子をおかしいと思い、長男に確認するよう促し、詐欺と分かった。

　女性は長男と二人暮らし。携帯電話の通じなかった長男の勤務先に連絡してもらい、同行鹿嶋支店に電話があった。

　鹿嶋署は同日午前、鹿島地区金融機関防犯連絡会を開催、地区内の金融機関五十二店に、「高齢者が大金を下ろす場合は、気を付けてください」などと注意を呼び掛け、同支店の田谷俊雄支店長も出席して戻ってきたばかりだった。同署は「連絡会が即、効果を発揮してよかった」と話している。　（平木　友見子）

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